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2006年10月03日

3割

 今日は3点を追う八回に豊田投手に対し、代打に送られました。追い込まれてからフォークボールを辛うじて当てたような感じでしたが、高いバウンドが幸いし、豊田投手への内野安打になりました。バッティングの内容はともかく、打率はこれでまた3割に戻せました。
 3割という数字にはある思い出があります。1996年のことです。僕は打率3割1厘でシーズン最終戦を迎えました。3割を守るために、欠場した方がいいという意見もありましたが、当時打撃コーチだった高木由一育成コーチには「若いんだから休むな。出て勝負しろ」と言われました。打者にとって3割は大きな意味を持つのですが、まだ24歳。余りその価値が分からずに、迷うことなく出場を決めました。
 結果は3打数無安打。打率2割9分9厘の最終成績が残りました。ヒット1本が出ていれば3割をクリアできたので、ほんのわずかな差で逃した悔しさが徐々に込み上げてきました。
 直後の秋のキャンプは燃えました。「3割打つのが好打者なら、絶対打ってやろう。1年後には必ず3割を打って、いいバッターと認められるようにしよう」と、練習には一層、熱が入りました。3割の意味を理解し、悔しさを糧にしたことが翌年の初の首位打者(3割3分5厘)に結びついたと思っています。
 以来、この3割というラインは常に頭の中にあります。首位打者を2度獲得し、周囲からは「3割は打って当たり前」という目で見てもらうようになったので、なおさらです。今も、たとえレギュラーではなく代打でも、3割以上を打ってシーズンを締めくくりたいと強く思っています。今日、打ち取られた当たりがヒットになったのも、僕の心の奥底にそんな執念があったからかもしれません。

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