鈴木尚典ブログ:message

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2006年09月16日

安打より価値あるもの

 今日の巨人戦は3点ビハインドの8回に代打で打席に立ちました。点差が開いていたのと先頭打者という状況を考え、とにかく出塁しようと、大振りせずにコンパクトに振ることを心掛けました。相手は豊田投手。1998年の日本シリーズ2戦目に3打数3安打といいイメージはありますが、もう8年前のことなので全てをリセットして臨みました。
 豊田投手と言えば、ストレートとフォークボールのコンビネーションです。1球目は外角直球で見逃しストライク。振っても良かったかなと思いましたが、あとからスコアラーの方に「阿部捕手の構えていた内角と逆だった。いかない方が良かった」と言われたので振らなくて正解だったと思います。2球目は内角直球でボールとカウントは1-1になりました。2球続けてストレートが来たから次はフォークがあるかなと。でも、フォークで待つとストレートが打てないので、ストレートに合わせていました。3球目、来たのは頭にはあったフォーク。待っていたタイミングとは違いましたが、ストライクゾーンに入ったため、合わせられました。引っ掛けずにセカンドの右、センター前に抜けるヒットを打ちました。
 塁に出ると、いつも通り1つでも先の塁を狙う意識に切り替えました。続く石井選手の飛球はセカンドの後方に。取られるかどうか、やや微妙な当たりでした。もし進塁して取られたらダブルプレーになるリスクがありますが、セカンドの追い方、ライトがどこにいるかを観察していたので「落ちる」と思って一気に二塁を回って三塁に行きました。一、二塁より一、三塁の方が次の小池選手も楽に打席に入れるだろうとも思っていました。
 横浜が98年には日本一になった時、1番に石井選手、2番に現コーチの波留さん、そして3番は僕で、常に今日のように一、三塁のチャンスをつくって相手にプレッシャーをかけていました。強いチームには記録には表れない好走塁がいくつもあるはずです(例えば今の中日のように)。
 僕は足が速くないと見られているかもしれませんが、そこそこは自信があります。よく試合中のベンチでは波留コーチと「今のは三塁に行けたな」「あれは三塁に行ってほしいな」などと走塁の話もしています。今日三塁に行けたのは、16年間の経験が生きた打球判断だけではなく、自分自身の走塁に対するこだわりがあったからだと思っています。そういう意味で今日はヒットよりも走塁の方に満足感がありました。
 

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