今日は下関への移動日で試合がなかったので、バットの話をします。今のバットを使ってからもう11年が経ちます。1995年の近鉄とのオープン戦(藤井寺球場)、試合前の練習で近鉄の古久保選手が使っていたバットをもらいました。それを握ると、フィット感というか、ものすごくしっくりくるものがありました。それまでのプロ4年間ではなかった感触でした。さらにその年のシーズン中に、当時の長池徳士ヘッド兼打撃コーチからチームメートだったローズ選手とブラッグス選手のバットを手渡され「こういうバットを使ってみろ」と言われました。2人のバットは典型的なホームランバッタータイプでした。これを参考にヘッドを太く、重心をバットの先の方に移動するというマイナーチェンジをしました。グリップは、例えばチームメートの多村選手のように小指を出す握り方もありますが、僕はオーソドックスにはっきりとグリップエンドがあるものを使っています。小指が収まった方が力が入りやすいような気がするからです。34インチで910グラム、2年後には首位打者のタイトルを取り、11年間まったく同じバットを使い続けています。微妙に変える選手も少なくないのですが、僕は現役をやめるまでこの形でいくと思います。
材質はアオダモとホワイトアッシュを使い分けています。本当はしなりがいいアオダモが一番使いやすいのですが、特に今年は材料が不足しています。練習では折れてもいいようにメープルを使い、試合では去年までストックしていたアオダモとホワイトアッシュを使うという感じです。
保管方法ですが、98年に斉藤明夫さんの知人からジュラルミンケースと乾燥剤を頂きました。試合で使う時以外はそこに入れています。オフには車のトランクに入れっぱなしにします。乾燥しているので、今でもジュラルミンケースに入りきらない時はトランクに入れます。試合が終わると、必ずオイルで磨きます。遠征先のホテルでも帰ると真っ先にそれをしますね。メンテナンスには注意を払っています。
作られる過程を見ようと岐阜の工場を見学したこともあります。以前、ロッテの福浦選手と日本ハムの稲葉選手に頼まれてバットを譲ったことがありますが、僕は折れたバットでも捨てられないぐらいに思い入れがあるので、普通は自分の手元から離さないことにしています。やはり商売道具という意識が強いですね。
投稿者 : 23:00
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